減損会計のところで、「体格」という言葉を使いました。実はこの「体格」こそが、貸借対照表を理解する一番の近道だと思うのです。
よく貸借対照表を説明する上で、「資本・負債の部は資金の調達元、資産の部は資金の運用先」という表現が用いられます。もちろんそのとおり。ここまでは許しましょう。しかし「借り方と貸し方は一致するので、バランスシートと言う」と説明されると、絶対混乱すると思います。一致するも何も、貸借対照表はそれ一つが会社の体格を表すものです。借り方と貸し方は同一のもの、同じものを別の視点で見ているに過ぎないのです。つまり、調達元である資本・負債の部は、「あなたは何を食べてどういう栄養をとりましたか?」、運用先である資産の部はm「それがあなたの体の中で、どういう実になって、あなたの体格を形成していますか?」ということになります。「一致する」という考え方は、計算ミスを防ぐための簿記上での術に過ぎません。あくまでも貸借対照表は、一つのものを別の視点で見ている、といいうふうに覚えましょう。